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あなたと離れて数か月。
一人の生活にもすっかり慣れたと思っていた。
朝起きて、支度して仕事に行く。
仕事終わりに近所のスーパーで買い物して家に帰ってくる。
「ただいま」呟くわたし。
「おかえり」笑って迎えてくれるあなた。
えっ・・・
帰ってきてくれたの?
居ないはずのあなたがいた。思わず目をこする。
・・・もう一度見ると、そこにあなたは居なかった。
「そりゃそうだよね」苦笑い。
ご飯を食べて、片付けてテレビを見る。
あ、あなたの好きだった番組。
猫が映ってる。あなたは猫が好きだったよね。
隣を見る、笑ってるあなたが居たような気がした。
でもやっぱり、そこにあなたは居ない。
あなたの肩に頭を乗せて、寄り添って一緒に笑いながら観てたよね。
思い出す。
頬を熱いものが伝った。
あれ、なんで?おかしいな。
滲む。
なんで?
滲む。
もう慣れてたと思ってたのに。
慣れなきゃいけないと、頑張ろうと、そう思ってたのに。
ねぇ?なんで?
気づいたらいつだって、わたしはあなたの面影を探して追い続けている。
ねぇ、どうして消えてくれないの?
滲む。
頬を伝う雫が熱い、溢れてくる。止まらない。
ポロポロと目から溢れてくる。
「う・・・」
堰を切ったように、崩壊した。
うああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!
消えて!! 消えてよ!!!!
お願いだから、消えてよ!!!!
辛いのはもう嫌なの! もうあなたのことで泣きたくないの!
お願いだから、消えてよ!!
声にならない声で、嗚咽を漏らす。
後悔と寂しさで心も顔もぐちゃぐちゃになって。
いっそ壊れてしまえたらと、考えてしまうほどに。
どうしようもなく、あなたが好きなんだ。
あなたの面影は今も消えない。
どんなに望んでも意味ないと知ってて
わたしは今日もあなたの為に心を削って生きていく。
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